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TAKOYAKI戦隊オクト☆バーン

【PNT地獄変】





PRESENTED BY YUNKEL ROYAL

「esplendido…!」

異国の言葉を用いた吐息混じりの感嘆。
自らの働きの全てを肯定するその言葉に、片膝をつき恭しく頭を垂れていた男は口元を釣り上げ、己の絶対者たる人物の背に対して優雅に一礼した。

「全ては、藍染様の御心の為に」

忠実な部下の声に、藍染は黒いセルフレーム眼鏡のブリッジを押し上げ、眼下の街並みを見下ろすともう一度、今度はこの国の言語で「素晴らしい…」と呟いた。

開け放たれた窓から明かりのない室内へ流れ込む風は、ヒートアイランドの余熱を充分に孕んで藍染の額に汗の粒を浮かす。
漸く沈んだ灼熱の太陽に取って代わるかの様に空を焦がすネオン。
亜熱帯に近づきつつある極東特有の、湿気を含んだ夏の夜風。
雑踏を行き交う人々を眺め、藍染は今や目に映る全ての人間の尤も死守すべき部分が、己の手の中に陥落したかのような心地を覚え、ほくそ笑む。

最早自分は、老若男女、生まれも国籍も問わず、『人』であるモノ達全ての尊厳を陵駕し、浸蝕する力を有したと云って過言ではない…。そう確信し、藍染は背後に控えた部下に振り返ると額の汗に張り付く前髪を掻き上げながら、この世の全てを籠絡せしめる計画の号令を発した。

「ザエルアポロ、キミの働きは実に素晴らしいものだ。計画の第1段階に必要な技術は完成した。次は、これの理論を元に、更にこの私に相応しいモノへと昇華を果たさせることこそがキミの使命…解るだろう?」

眼鏡の縁を指先でなぞりながら、藍染は蒸し暑い部屋の隅で畏まる部下に微笑みかける。

「貴方様の仰せのままに」

絶対者たる人物、恐るべき悪の組織【ア・ランカル・ゲッソー】を総べる男・藍染惣右介の言葉に、ザエルアポロは胸中に湧き上がる思いを抑えきれず打ち震えた。











presented by Fulcrum


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