「一角,大好きだよ」
「は? 頭沸いてンのか」
「一角,大好きだよ」
「アホか。くだらねぇこと云ってねぇで行くぞ」
「一角,大好きだよ」
「いちいち云うな。ばーか」
君の隣に立つと決めたときから,君の意志は僕の最優先事項になった。
笑って怒って戦って。
いついかなるときも君の傍らに。
僕は君を守る。
君の意志を絶対に守る。
それは君に対する忠誠にも近い想い。
剣を構えて敵の眼前に立ちたい。できることなら君を背に戦いたい。
けれども君はそれを望まない。
僕が出来るのはただ目を逸らさず,君の戦い様をこの眼に焼き付けることだけ。
「ねぇ,一角。大好きだよ」
骨の軋む音がして肉の裂ける音がして血花が散る。
襟元に仕込んだ通信機を取り出す。
スイッチを押し,僕は云った。
「周囲300間の空間凍結を。……そして斑目一角の隊葬の準備を」
覚悟はいつでもできている。
君の意志が僕の全て。
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弓親ラヴ。
(2005.12.09)